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ロシアがウクライナ穀物協定を破棄し、インドがコメの輸出を制限したことで世界の食料価格が上昇

May 22, 2023

AP通信 AP通信

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ロンドン(AP通信)-ロシアがウクライナの世界への穀物の出荷を許可する戦時協定から離脱し、インドがコメの輸出の一部を制限したことを受けて、米や植物油などの食料品の世界価格が数カ月ぶりに上昇した。国連食糧農業機関が金曜日に発表した。

一般に取引される食料品の国際価格の毎月の変化を追跡するFAO食料価格指数は、米と植物油の価格上昇により、7月は6月に比べて1.3%上昇した。 砂糖価格の高騰で1年ぶりに指数が若干押し上げられた4月以来の上昇となった。

ロシアのウクライナ侵攻を受けて昨年記録的な高値を付けて以来、一次産品価格は下落している。 両国は、特に数百万人が飢餓に苦しんでいるアフリカ、中東、アジアの一部の国々に対して、小麦、大麦、ひまわり油、その他の手頃な価格の食料品を供給する主要な供給国であるため、両国からの供給が途絶え、世界的な食料危機が悪化した。

世界は依然としてこうした価格ショックから立ち直りつつあり、輸入に依存している発展途上国ではインフレ、貧困、食糧不安が増大している。

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黒海を通ってウクライナの農産物を運ぶ船舶を保護するという国連とトルコの仲介による協定をロシアが7月中旬に離脱したことで、現在新たなリスクが生じている。 ロシアによるウクライナの港湾や穀物インフラへの攻撃に伴い、世界市場では小麦とトウモロコシの価格がジグザグに下落している。

FAOの首席エコノミスト、マキシモ・トレロ氏によると、7月の小麦の国際価格は6月に比べて1.6%上昇し、9カ月ぶりの上昇となった。

さらに懸念されるのは、インドが非バスマティ白米の一部品種の貿易を禁止し、世界の一部地域で主食の買いだめを促していることだ。 先月末に課せられた規制は、予想より早いエルニーニョの影響でアジアの一部地域で乾燥と温暖な気候がもたらされ、米の生産に悪影響が出ることが予想されたことを受けて導入された。

FAOによると、7月の米価格は前月比2.8%上昇、今年は19.7%上昇し、2011年9月以来の高水準に達した。

コメの価格高騰は「世界人口の大部分、特に最も貧しい人々や収入の多くを食料購入に捧げている人々にとって、食料安全保障の重大な懸念を引き起こしている」と同団体は声明で述べた。

トレロ氏は記者団に対し、サハラ以南のアフリカは米の主要輸入国であるため、特に困難となるだろうと語った。

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FAOが追跡している植物油価格の高騰はさらに急激で、7カ月連続で下落した後、先月は6月比で12.1%上昇した。 同団体は、穀物取引終了後の供給に関する「新たな不確実性」を受けて、ひまわり油の価格が15%上昇したと指摘した。

FAOの首席エコノミスト、トレロ氏は「世界には十分な食料供給があるが、紛争、輸出制限、天候による生産不足などにより主要生産者からの供給が困難となり、地域全体で需要と供給の不均衡が生じる可能性がある」と述べた。 そうなると「価格上昇と潜在的な食料不安による食料アクセスの不足」が生じるだろう。

同氏は、世界の食料品価格は人々が市場や食料品店で支払う価格とは異なると指摘した。 昨年以来、世界市場で価格が急落しているにもかかわらず、その救済は世帯には届いていない。

多くの発展途上国では、穀物や植物油の購入に使用される通貨が対ドルで下落しているため、現地の食料価格が依然として上昇している。